Monthly Archives: April 2011

Ubuntu 11.04で動かしてみる

快調に動いていた Ubuntu 10.10 だったのだけれど、Update で 11.04 にしたら起動しなくなってしまったので、素から入れ直した。

SDへのインストール

OMAPpedia の方にあがっているのは、相変わらず 10.10 のままなので、Ubuntu 11.04 (Natty Narwhal) の Texas Instruments OMAP4 preinstalled netbook image をインストールする。

最終的には、前回同様 USB-HDD で動かしたいのだが、まずは、SD に入れて動かす。

Linux 機に 4GB またはそれ以上の SD をマウントさせて、マウント名を確認:

$ df
Filesystem           1K-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/sda1             19737268  14731076   4003596  79% /
none                    250388       324    250064   1% /dev
none                    254612       192    254420   1% /dev/shm
none                    254612        80    254532   1% /var/run
none                    254612         0    254612   0% /var/lock
none                    254612         0    254612   0% /lib/init/rw
/dev/sdb2              3672956   3019004    464388  87% /media/1f7689b5-f3b2-4593-a865-bde473b15fb4

Ubuntu 10.10 が入っていた私の 4GB SD は、上記のように /dev/sdb として認識された。
まずは、unmount

$ sudo umount /dev/sdb2

次の手順は:
– OMAP4 用の 11.04 イメージをダウンロード
– ファイル展開→SD に書き込み(所要時間を time で計ってみた)
– sync して書き込みを完了

$ wget http://cdimage.ubuntu.com/releases/11.04/release/ubuntu-11.04-preinstalled-netbook-armel+omap4.img.gz
$ time sudo sh -c 'zcat ./ubuntu-11.04-preinstalled-netbook-armel+omap4.img.gz >/dev/sdb'
$ sync

time で計測した、ファイル展開→SD への書き込み時間はこちら:

real	75m20.892s
user	1m11.692s
sys	1m9.104s

そう、1時間15分もかかった。
進行状況が一切表示されないので不安になったりするが、放置して、何か別のことをするのが正解。

これで Ubuntu 11.04 が入った SD ができたので、これを Pandaboard に入れて起動。
パーティションサイズの変更などが自動的に行われたあと、アカウント情報などを聞かれるので入力していけばOK。

ログイン時の画面下端で「Unity 2D」が選択されているので、これをお好みのものに変えてからログイン。(私は新しい Ubuntu になじめなかったので、Ubuntu Classic を選択した)

ファイルシステムをUSB-HDDに

ちょっと準備

Pandaboard の設定などを一通り終えてから、Pandaboard を終了させ、SD を Linux 機などにマウントし、FAT パーティションにあるファイルのバックアップをとっておく。
(USB-HDD 起動用にブートスクリプトを書き換えるが、失敗したときのためにこれがあると安心)

Ubuntu 11.04 を入れようと思っている USB-HDD もついでに Linux 機などにマウントして、Label 名を確認しておく。私は、10.10 の時から使っていた SD320_1 を残しておき、SD320_2 に入れることにした。

ここからが本番

SD を Pandaboard に挿して起動し、ブートスクリプトを書き換える:

$ sudo gedit /boot/boot.script

– set env で始まる行をコピー&ペーストして複製する。
– 元の行の先頭に # を書いてコメントアウト
– 複製した行の
  root=UUID=<your SD Card partition UUID>
  を
  root=LABEL=SD320_2
  に変更し保存。
そして、SD の FAT パーティションに、上記書き換えが反映された boot.scr を書き込む。

$ sudo flash-kernel

Pandaboard を終了して Linux 機などに SD と USB-HDD をマウントし、SD 上の ファイルシステムを全てコピーする。/mnt の下にマウントしたとするとこんな感じ:

cd /mnt/<your USB drive>
sudo cp -a /mnt/<your SD>/* .

動作確認

コピーが終了したら、SD と USB-HDD をアンマウントして Pandaboard に繋ぎ Power On。

ubuntu の起動画面中に
 E: Jasper error, can not handle this disk type
と表示されるものの、そのまま進んで無事起動するようになった。
なぜ表示されるかは、まだ分かっていないけれど、当面使えているので良しとしておく。

全般的に、以前より動作が軽くなったような気がする。
起動時に、SD→USB-HDD に移行するのも速くなったように思える。
また、今まで起動ごとに変わってしまっていた wlan0 の MAC アドレスが固定になったので、機器制限をかけているアクセスポイントに繋ぐのが楽になったはず。